英 名 ： Ivy-leaved toadflax，Coliseum ivy
学 名 ： Cymbalaria muralis
別 名 ： ツタカラクサ（蔦唐草）
別 名 ： ウンランカズラ（海蘭蔓）
科 名 ： オオバコ科
属 名 ： ツタバウンラン属
種 類 ： 常緑多年草
花 期 ： 初夏〜夏
原産地 ： ヨーロッパの地中海地方
撮影場所：横浜市保土ヶ谷区川辺町
日本には大正時代の初期に観賞用として渡来しました。
茎は無毛で紅褐色の糸状で分枝し、匍匐性で長いランナーを出して繁茂し、石垣などで垂れ下がります。
葉は長い柄のある長さ2.5〜5cm、幅2.5〜5cmの円形から心形で、掌状に3〜7浅裂し、互生します。
葉脇から長い柄を出し、直径7〜8mmの白ないし淡青紫色の唇形花を1輪ずつ咲かせます。
上唇は直立して2裂し、濃い紫色の筋が入り、下唇は3裂し、つけ根が隆起して黄褐色の斑が入り、普通は、上唇と下唇がぴったりと合わさって閉じている仮面状花冠です。
花冠のつけ根の部分は距になります。
仮面状花冠なので、外部から雄しべ，雌しべは見えませんが、雄しべは長短2本ずつの4本で、雌しべは1本です。
果実は直径5〜6mmの球形の朔果です。
和名は、葉がツタ（Parthenocissus tricuspidata）に似て、花が日本にも自生するウンラン（Linaria japonica）に似ていることに由来します。
ウンランの名前をもつものには、ウンラン，ホソバウンラン（Linaria vulgaris），マツバウンラン（Nuttallanthus canadensis）等があります。
花はサギゴケ（Mazus miquelii），トキワハゼ（Mazus pumilus），キンギョソウ（Antirrhinum majus）に似ています。
属名の「Cymbalaria」は、ギリシャ語の「kymbalon（シンバル）」が語源です。同属の一種の葉の形がシンバルに似ていることに由来します。
種小名の「muralis」は、「壁に生える」という意味です。
撮影場所：横浜市保土ヶ谷区川辺町
撮影場所：横浜市鶴見区馬場
撮影場所：鎌倉市扇ガ谷
撮影場所：東京都大田区萩中
撮影場所：東京都大田区東六郷