英 名 ： Common toadflax，Butter-and-eggs
学 名 ： Linaria vulgaris
別 名 ： セイヨウウンラン（西洋海蘭）
科 名 ： オオバコ科
属 名 ： ウンラン属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 初夏〜初秋
原産地 ： ヨーロッパ，アジア北部
撮影場所：横浜市中区･新港パーク
日本には大正時代の初期に観賞用や薬用植物として渡来しました。
茎は無毛の円柱形で、基部からよく分枝し、直立します。
葉は無柄で、長さ2.5〜5cmの粉白を帯びた青緑色の線状披針形で、対生または輪生し、上部の葉は互生します。
葉縁は全縁または鋸歯縁で、ときに浅裂します。
茎先に総状花序を出し、長さ15〜30mmの淡黄色の花を下から順に多数咲かせます。
花色は淡黄色の他、青，紫，菫、または白色等があります。
花冠は長さ10〜15mmの唇形で、つけ根の部分に隆起した黄橙色の斑が入ります。
上唇は直立して2裂し、下唇は3裂して喉部が突出し、普通は、上唇と下唇がぴったりと合わさって閉じている仮面状花冠です。
花冠のつけ根の部分は真下に伸びて、長さ1cmほどの距になります。
仮面状花冠なので、外部から雄しべ，雌しべは見えませんが、雄しべは長短2本ずつの4本で、花糸は白く、葯は黄色、雌しべは1本で白色です。
果実は直径9〜12mmの球形の朔果で、小さな種子が多数入っています。
和名は、葉が細くて、花が日本にも自生するウンラン（Linaria japonica）に似ていることに由来します。
英名のButter-and-eggsは、花の色をうまく表しています。
花はキンギョソウ（Antirrhinum majus）に似ていますが、本種は花冠の基部が真下に伸びて距になっているところが異なります。
ウンランの名前をもつものには、ウンラン，マツバウンラン（Nuttallanthus canadensis），ツタバウンラン（Cymbalaria muralis）等があります。
属名の「Linaria」は、ギリシャ語の「linon（亜麻）」が語源になっています。全体が亜麻（Linum usitatissimum）に似ていることに由来します。
種小名の「vulgaris」は、「普通の」という意味です。
撮影場所：横浜市西区みなとみらい
撮影場所：横浜市西区みなとみらい
撮影場所：横浜市西区みなとみらい
撮影場所：横浜市中区･新港パーク
撮影場所：横浜市中区･新港パーク