英 名 ： German primrose, Poison primrose
学 名 ： Primula obconica
別 名 ： シキザキサクラソウ(四季咲き桜草)
科 名 ： サクラソウ科
属 名 ： サクラソウ属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 冬〜春
原産地 ： 中国西部
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
根際から生える葉は卵円形で、皺があり、鋸歯があります。
葉の間から次々と太い花茎を直立させ、茎先に花径3〜5cmの花を輪状に数輪〜十数輪咲かせます。
花冠は合弁で、先端部は5裂し、裂片の先は2つに割れています。
花茎が次々と伸び、長い期間花を楽しめます。
野生種の花色は淡いピンクですが、園芸品種では赤，サーモン，ピンク，白，薄紫色など多彩です。
雄しべは5本で筒部につき、雌しべは1本で、柱頭は頭状となります。
果実は朔果です。
和名は、冬から開花し、耐暑性が比較的強く、涼しいところでは夏でも開花し、常緑の葉を茂らせていることに由来します。
日本原産のサクラソウ（Primula sieboldii）の仲間です。
外国産のサクラソウの仲間はプリムラの名前で総称されます。
中国･湖北省で1879年にイギリス人によって発見され、その後ヨーロッパに渡り改良が行われました。
ヨーロッパで改良された春咲きの園芸品種の中で主として流通しているのは、本種の他、プリムラ・マラコイデス（Primula malacoides），プリムラ・ジュリアン（Primula x juliana），プリムラ・ポリアンサ（Primula polyantha）があります。
茎や葉の細毛からプリミン（primin）という物質を分泌するため、触ると被れることがあります。
属名の「Primula」は、ラテン語の「primos（最初）」が語源です。早春、花が他に先駆けて咲くことに由来します。
種小名の「obconica」は、「倒円錐形の」という意味です。萼が楕円形をしていることに因ります。
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室