英 名 ： Fairy primrose
学 名 ： Primula malacoides
別 名 ： ケショウザクラ（化粧桜）
科 名 ： サクラソウ科
属 名 ： サクラソウ属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 冬〜春
原産地 ： 中国中南部
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
1884年、フランスの宣教師によりヨーロッパにもたらされました。
20世紀前半にイギリスを中心に品種改良が行われました。現在、流通しているのはヨーロッパで改良された園芸品種です。
日本にはヨーロッパ経由で1910年ごろ導入されました。
葉や茎は柔毛に覆われ、葉の裏面と蕾、花茎は白粉を帯びます。
葉は長さ15cmほどの長卵形から楕円状卵形で、ロゼット状に根生します。
葉柄があり、皺があり、鋸歯があります。
花茎を伸ばして数段の散形花序を出し、輪生状に直径2〜3cmの花を咲かせます。
花冠は合弁で、先端部は5裂し、裂片の先は2つに割れ、中心部は黄色です。
花色は、白色，ピンク，赤色，紫色などがあります。
雄しべは5本で筒部につき、雌しべは1本で、柱頭は頭状となります。
果実は朔果です。
和名は、日本原産のサクラソウ（Primula sieboldii）に似ていて、花が小振りであることに由来します。
別名のケショウザクラは、株全体に白い粉がつくことに由来します。
ヨーロッパで改良された春咲きの園芸品種の中で主として流通しているのは、本種の他、プリムラ・オブコニカ（Primula obconica），プリムラ・ジュリアン（Primula x juliana），プリムラ・ポリアンサ（Primula polyantha）があります。
茎や葉の細毛からプリミン（primin）という物質を分泌するため、触ると被れることがあります。
属名の「Primula」は、ラテン語の「primos（最初）」が語源です。早春、花が他に先駆けて咲くことに由来します。
種小名の「malacoides」は、「軟質の」という意味です。
撮影場所：東京都大田区南蒲田
撮影場所：東京都大田区南蒲田
撮影場所：東京都大田区南蒲田
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
撮影場所：東京都大田区西糀谷