英 名 ： Pink sorrel, Wood sorrel
学 名 ： Oxalis articulata
別 名 ： フシネハナカタバミ（節根花片喰）
科 名 ： カタバミ科
属 名 ： カタバミ属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 春〜秋
原産地 ： 南アメリカ
撮影場所：東京都大田区萩中
江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化しています。
地下に塊茎があり、地上には葉と花柄だけを伸ばします。
葉はカタバミ（Oxalis corniculata）に似た三出複葉です。
小葉は長さ、幅とも1.5〜4cmのハート形で、裏面の基部に淡黄赤色の腺点があります。
葉間から長い花柄が伸び、花茎の先に花径1.5〜2cmの5弁花を散形状に十数個咲かせます。
花色は濃い淡紅紫色で、濃い紅色の筋が入ります。花の真ん中も濃い紅紫色で、雄しべの葯は黄色です。
雄しべは長短5本ずつの10本です。雌しべの花柱は5個で、基部は合着しています。
葉、花ともに睡眠運動（昼開き夕方に閉じる）を行います。
仲間に白花のシロバナイモカタバミ（Oxalis articulata cv. Alba）もあります。
種子は付けず、繁殖は塊茎の周囲に小さな塊茎を生じることで行われます。
ムラサキカタバミ（Oxalis corymbosa）とよく似ていますが、次のような違いがあります。
| イモカタバミ | ムラサキカタバミ | |
| 花の色 | 濃い淡紅紫色 | 薄い淡紅紫色 |
| 花弁中央の色 | 濃い紅紫色 | 淡黄緑色 |
| 葯の色 | 黄 | 白 |
| 根 | 芋状の塊茎 | 鱗茎 |
和名は、カタバミの仲間で、地下に芋状の塊茎をもつことに由来します。
カタバミ，ムラサキカタバミの他に、葉が赤いアカカタバミ（Oxallis corniculata f.rubrifollia），直立するタチカタバミ（Oxalis corniculata f. erecta），大きな花のオオキバナカタバミ（Oxalis pes-caprae）などの仲間があります。
属名の「Oxalis」は、ギリシャ語の「oxys（酸っぱい）」が語源です。葉や茎に蓚酸を含み酸味があることに由来します。
種小名の「articulata」は、ギリシャ語の「節目のある」という意味です。根の上部に芋状の塊茎を作ることに由来します。
撮影場所：横浜市青葉区･こどもの国
撮影場所：千葉県長生郡白子町
撮影場所：横浜市神奈川区神奈川本町
撮影場所：横浜市緑区鴨居
撮影場所：横浜市金沢区･長浜公園