英 名 ： Cane apple，Strawberry tree
学 名 ： Arbutus unedo
別 名 ： なし
科 名 ： ツツジ科
属 名 ： イチゴノキ属
種 類 ： 常緑高木
花 期 ： 秋（実期：秋）
原産地 ： ヨーロッパ南東部・トルコ・レバノン
撮影場所：東京都中央区･トリトンスクエア
葉は長さ6〜10cm、幅2〜3cmの長楕円形〜倒卵形で、光沢があり、縁には鋸歯があり、互生します。
円錐花序は下垂し、白あるいは淡桃色で壷型の先が5裂した小花をつけます。
花は、スズラン（Convallaria majalis），アセビ（Pieris japonica），ドウダンツツジ（Enkianthus perulatus）に似ています。
壺型の花を下から覗くと、壺入口に柱頭が見え、下方に雄しべの葯が取り巻いています。
雄しべの葯は向きの違うものが5本ずつ計10本あり、葯には2本の鉤状突起がつき、花糸には白い毛が密生しています。
果実は直径3cmほどの液果で、黄緑→黄→橙→赤と色が変わります。
赤く熟した果実の表面はいぼいぼになっており、味は、やや酸味があります。
前年の花の果実が当年の花と同時期に熟すため、花と果実を一緒に楽しませてくれるサービス精神旺盛な木です。
果実は、ジャムや果実酒に利用できます。
和名は、果実がイチゴ（Fragaria grandiflora）に似ている木本ということに由来します。
果実がイチゴに似ているのでイチゴノキといいますが、イチゴというよりヤマモモ（Morella rubra）の果実を大きくしたように見えます。
仲間に、ヒメイチゴノキ（Arbutus unedo cv. Compacta），ベニバナイチゴノキ（Arbutus unedo cv. Rubra）があります。
属名の「Arbutus」は、ラテン語の「arbutum（イチゴ）」が語源です。
種小名の「unedo」は、ラテン語の「unum edo（一回食べる）」に由来します。一回食べればもう食べたいとは思わない、という意味です。
撮影場所：東京都中央区･トリトンスクエア
撮影場所：東京都調布市･神代植物公園
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ