英 名 ： Borage
学 名 ： Borago officinalis
別 名 ： スターフラワー
科 名 ： ムラサキ科
属 名 ： ルリヂサ属
種 類 ： 一年草
花 期 ： 晩春〜夏
原産地 ： 地中海沿岸
撮影場所：横浜市保土ヶ谷区･
横浜市児童遊園地
日本には明治時代の中期に渡来しました。
全草に白い剛毛が生えています。
茎は中空です。
葉は長さ15〜20cmの楕円形で、先は尖り、縁には鋸歯があり、互生します。
くすんだ緑色の葉は触ると痛いほどの細かな毛があります。
花茎を長く伸ばし、その先端に直径2〜3cmのマドンナブルーと呼ばれる透明感のある青色の星形の花を十数輪下向きに咲かせます。
花色は蕾のときはピンクがかっていますが、開ききると冴えた青色になります。花色は白色もあります。
花冠は5裂して平開し、花弁の先は尖って反り返ります。
花弁の付け根には突起状の白色の副花冠があります。
5枚の花弁の間から、その下にある5枚の萼片が交互に顔を見せます。
副花冠の内側に5本の雄しべ突き出し、葯は濃青色です。 雄しべに囲まれるように濃青色の1本の雌しべがあり、花柱は白かピンク、柱頭は白で少し膨らみます。
朝開花し、夕方には萎む一日花です。
花には蜜蜂がたくさん集まるので、近くにイチゴ（Fragaria grandiflora）を植えると実付きがよくなるといわれています。
果実は分果です。
ヨーロッパでは古くから食用とされ、若葉はハーブティーやサラダに、花はケーキの飾りや砂糖菓子等に利用されます。
新鮮なものはキュウリ（Cucumis sativus）に似た風味をもち、セージやパセリ、ミント（Mentha canadensis var. piperascens）と共にサラダの主要な素材の一つとして重宝されます。
古代の詩では、気分を高揚させると歌われており、古代ギリシャのペダニウス・ディオスコリデス（40-90）や古代ローマのガイウス・プリニウス・セクンドゥス（23-79）もその効能に注目しています。
現代科学によっても、恐怖やストレスに対して副腎皮質を刺激してアドレナリン（adrenaline）を分泌させ、鬱などに効能があることが確認されています。
種子から抽出した油（ボリジオイル）には健康によい必須脂肪酸のガンマリノレン酸（γ-linolenic acid）が20%も含まれ、月経障害，湿疹，高血圧，関節炎，二日酔い等に効果があります。
美術においても重宝され、画家達は、花弁から採れる汁を使ってマドンナブルーと呼ばれる色を作り、聖母マリアの衣服を塗りました。
和名は、レタスなどと一緒にサラダにすることから、「瑠璃色の花を咲かせるレタスのような植物」という意味です。
チサ（苣）はレタス（キク科）の意味です。
属名の「Borago」は、ラテン語の「borra（剛毛）」が語源です。全体に白い剛毛に覆われることに由来します。
種小名の「officinalis」は、「薬用の」という意味です。
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：横浜市保土ヶ谷区･
横浜市児童遊園地
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：横浜市青葉区･こどもの国