英 名 ： Rose geranium
英 名 ： Scented geranium
英 名 ： Oak-leaved geranium
学 名 ： Pelargonium graveolens
別 名 ： ローズゼラニウム
別 名 ： ニオイゼラニウム
別 名 ： センテッドゼラニウム
科 名 ： フウロソウ科
属 名 ： テンジクアオイ属
種 類 ： 常緑小低木
花 期 ： 春〜秋
原産地 ： 南アフリカ
撮影場所：横浜市中区新山下
ややこしいことに、園芸ではペラルゴニウム属に分離された方が古くからの習わしで旧属名の「ゼラニウム（Pelargonium × hortorum）」で通っています。
一方、ゼラニウム属に残った方は園芸ではゼラニウムと呼ばれることはありません。
芳香があり、香料の原料になるゼラニウムを総称して「センテッド・ゼラニウム（Scented Geranium）」と呼び、本種はその代表格です。
樹高30〜100cmの常緑小低木です。
日本には江戸時代にオランダ船で渡来したといわれています。
茎はよく分枝し、基部は木質化します。
葉は深く3裂し、裂片はさらに細かく切れ込み、縁が細かいフリル状になり、強い芳香があり、互生します。
茎頂に散形花序を出し、花径3cmほどの淡いピンク色をした5弁花を数個集まって咲かせます。
上弁の2枚には濃い紅紫色の斑が入ります。
雄しべは10本で7本が稔性です。
雄しべに囲まれながら中央に雌しべが現れ、その後、葯は脱落し、柱頭が5裂する雌しべが成熟します。
果実は朔果です。
葉には甘いバラ（Rosa）の香りがあり、ローズティーの原料になります。
ゼラニウムは異臭がしますが、こちらはよい香りです。
花，葉，茎ともに、アロマテラピーや化粧品に利用されます。
ジャムやドリンクの風味づけや入浴剤などにも使われます。
1819年にフランスの化学者レクルーズ（Recluz）が最初に葉を蒸留したことにより、ゼラニウムは香水の大切な成分となり、ローズ油の代用品としてよく使用されるようになります。
インド洋西部にあるレユニオン島（ブルボン島）産のものは芳香がとくに強く、「ゼラニウム・ブルボン」と呼ばれ、アロマテラピーで使用されます。
属名の「Pelargonium」は、ギリシャ語の「pelargos（コウノトリ）」が語源です。果実に錐状の突起があり、コウノトリの嘴に似ていることに由来します。
種小名の「graveolens」は、「強い臭いのある」という意味です。
撮影場所：横浜市磯子区磯子
撮影場所：横浜市磯子区磯子
撮影場所：横浜市中区新山下