英 名 ： Chinese New Year flower
学 名 ： Enkianthus quinqueflorus
別 名 ： ピンクシャンデリア
科 名 ： ツツジ科
属 名 ： ドウダンツツジ属
種 類 ： 常緑低木
花 期 ： 冬
原産地 ： 中国
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
幹は細く直立し、樹皮は灰褐色で、縦筋と細かい斑点が入ります。
葉は長さ3～6cmの卵形で、葉表は光沢があり、葉先は尖り、全縁で、互生します。
ちょうど旧正月のころに、上部の葉腋から長さ2cmほどの花柄を垂れ下げ、蝋細工のような釣鐘形の花を5～10輪下垂して咲かせます。
花冠は直径1cm、長さ1.5cmほどで、先は5浅裂して反り返り、基部の紅色と先端部の白色のツートンカラーで、蝋細工のような光沢があります。
花柄と萼片は鮮紅色です。
蕾は一つの萼片の中に5～6個包まれています。
果実は蒴果で、花は下向きですが、果実は上を向きます。
仲間のドウダンツツジ（Enkianthus perulatus）は花が小さく落葉性ですが、本種は花が大きく常緑性です。
最近は自生種も少なくなっているようで、香港では保護植物に指定されています。
流通名はピンクシャンデリアで、仲間のサラサドウダン（Enkianthus campanulatus）のように赤い筋が入り、萼片がガラス細工のように赤く透き通ることに由来します。
中国名では、「吊鐘（Hanging bell）」と呼ばれ、慶樹として珍重され、春節には欠かせない飾り花とされています。
英名のChinese New Year flowerは、中国の旧正月のころに咲くことに由来します。
属名の「Enkianthus」は、ギリシャ語の「enkyos（妊娠する）＋ anthos（花）」が語源です。膨らんだ花を意味し、花の形に由来します。
種小名の「quinqueflorus」は、「5つの花の」という意味です。花冠の先が5浅裂することに因みます。
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ