英 名 ： Rough hedge parsley
学 名 ： Torilis scabra
別 名 ： なし
科 名 ： セリ科
属 名 ： ヤブジラミ属
種 類 ： 一年草
花 期 ： 春
原産地 ： 日本，朝鮮半島，中国，台湾
撮影場所：横浜市神奈川区･幸ヶ谷公園
茎は紫色を帯び下向きの毛が生えており、直立して上部でよく分枝します。
葉は長さ5～15㎝、幅2～8㎝の2～3回3出羽状複葉で互生し、小葉は深裂し、先が尖り、紫色を帯びます。
枝先に複散形花序を出し、直径2～3mmの小さな白い5弁花を3～5個咲かせます。
花色は白色ですが、花弁のまわりが赤みを帯びます。
雄しべは5本で、葯はクリーム色です。
雌しべは1本で、柱頭は2裂します。
果実は長さ6～8mmの長楕円形の2分果で、白色の伏した短毛があり、先だけがカギ状に曲がった刺が紅紫色を帯び、熟すと黒色になります。カギ状の刺が動物の体に付着して運ばれ、散布されます。いわゆる「ひっつき虫」の一つです。
和名は、近縁種のヤブジラミ（Torilis japonica）よりも果実が大きいことから「雄」を冠します。
ヤブジラミによく似ていますが、ヤブジラミは夏に花が咲き、花数が多く、果実の刺は紅紫色を帯びず、果実は熟すと淡褐色になるという違いがあります。
属名の「Torilis」は、フランスの自然科学者Michel Adanson（1727～1806）が用いた語で、「曖昧な」という意味です。
種小名の「scabra」は、「ざらつく」という意味です。
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園
撮影場所：横浜市神奈川区･幸ヶ谷公園
撮影場所：横浜市緑区･四季の森公園
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園
撮影場所：横浜市緑区･四季の森公園