英 名 ： なし
学 名 ： Stewartia monadelpha
別 名 ： コナツツバキ（小夏椿）
科 名 ： ツバキ科
属 名 ： ナツツバキ属
種 類 ： 落葉高木
花 期 ： 晩春
原産地 ： 日本
撮影場所：横浜市西区平沼
日本の固有種です。
樹皮は若木のうちは灰色ですが、成長するに従い樹皮が薄く剥がれ、次第に淡赤褐色で平滑になります。
幹の美しさからアオギリ（Firmiana simplex），シラカバ（Betula platyphylla）とともに「日本三大美幹」と称されます。
若木の枝はジグザグ状に伸びますが、樹齢を重ねると枝は上へ伸び、樹形全体としては箒を逆さにしたようになります。
葉は長さ5〜8cmの先が尖った楕円形から長楕円形で、縁には浅い鋸歯があり、互生します。
葉質は柔らかく、やや葉表に光沢があり、葉裏にも光沢があります。
当年枝の下部の葉腋に直径15〜20mmの白色の5弁花を咲かせます。
雄しべは多数で、花糸が中間部で合着して筒状になります。
雄しべの基部は花弁と合着して、花も筒状になり、離弁花であっても合弁花のように咲いたままの形で落ちます。
雌しべの先端は5裂します。
花は朝に開花し夕方に落花する一日花です。
果実は直径1cmほどの先が尖った卵形の朔果で、熟すと先が5裂します。
和名は同属のシャラノキ（ナツツバキ）（Stewartia pseudo-camellia）よりも花や葉が小さいことに由来します。
花は同属のナツツバキと似ていますが、ナツツバキは花径が5〜6cmと大きく、花弁に繊細な皺があり、縁は波打ちます。
箱根のヒメシャラ林は有名で、神奈川県の天然記念物に指定されています。
材は、皮付き床柱，器具材，彫刻材等に利用されます。
属名の「Stewartia」は、18世紀にイギリスの首相も務め、植物学の研究にも熱心であったJohn Stuart, 3rd Earl of Bute（1713-1792）の名前に因みます。
種小名の「monadelpha」は、「単体雄しべの」という意味です。
撮影場所：横浜市西区平沼
撮影場所：横浜市西区平沼
撮影場所：横浜市鶴見区･馬場花木園
撮影場所：横浜市鶴見区･馬場花木園