英 名 ： Oneseed burr cucumber
学 名 ： Sicyos angulatus
別 名 ： なし
科 名 ： ウリ科
属 名 ： アレチウリ属
種 類 ： 蔓性一年草
花 期 ： 夏～初秋
原産地 ： 北アメリカ
撮影場所：神奈川県大和市･ふれあいの森
（雄花）
日本では1952年に静岡県の清水港で帰化が確認され、現在では各地に広がっています。
蔓は3～4岐した巻きひげで他物にからみつきながら伸び、数mから10m以上にもなります。
長い蔓で他の植物に覆いかぶさり、その植物の成長を妨げます。
茎は細かい棘をたくさんつけていてざらつきます。
葉は長い柄のある大きな円心形で、表裏とも棘があってざらつき、5～7浅裂し、互生します。
葉腋から雌花序と雄花序を出し、淡黄白色の小さな花を咲かせます。
雌花序は柄が3～6㎝と短く、直径6～7mmの雌花は花序柄の先に球状に集まって咲きます。
雄花序は長さ10～15㎝の長柄があり、直径10～15mmの雄花は長柄に疎らに咲きます。
雄花の雄しべは花糸も葯も合着して一つになり、キノコのような形になります。
雌花の雌しべの柱頭は3つあります。
果実は、長さ1.5cmほどの長卵形の液果が5～10個集まり、直径2.5cmほどの球形になる集合果で、長くて鋭い棘が密生し、金平糖のような形にかたまってつきます。
触ると痛く、棘は細くて硬くしなやかなので、服を貫いて刺さったりします。
早い時期の個体は、5,000以上も果実を付けることがあり、このうちの約7割が発芽すると考えられています。
和名は、ウリ科の植物で、概して荒れ地に自生が見られることに因ります。
英名のburr cucumberは、棘のあるキュウリ（Cucumis sativus）の意味です。
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律により、2006年2月から規制・防除の対象となる特定外来種として指定されています。
属名の「Sicyos」は、キュウリのギリシャ古名です。
種小名の「angulatus」は、「角張った、稜のある」という意味です。
撮影場所：神奈川県大和市･ふれあいの森
（雄花）
撮影場所：神奈川県大和市･ふれあいの森
（雄花）
撮影場所：神奈川県大和市･ふれあいの森
（雌花）
撮影場所：横浜市中区･本牧山頂公園
（雄花）
撮影場所：神奈川県大和市･
ふれあいの森
（雌花）
撮影場所：横浜市中区･本牧山頂公園
（果実）