英 名 ： Indian Fig Opuntia，Cactus Pear
学 名 ： Opuntia ficus-indica
別 名 ： なし
科 名 ： サボテン科
属 名 ： ウチワサボテン属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 夏
原産地 ： アメリカ南西部～メキシコ
撮影場所：東京都大田区南蒲田
日本には寛永年間（1624～1645）に渡来しました。オランダ船が長崎に持ってきたようです。
葉は退化しています。
茎は長径10～30㎝の扁平な団扇形や円筒形で明るい緑色をしており、 長さ1～4㎝の黄褐色または暗赤色の刺を1～2個出します。
茎の縁に艶のある黄色い花を咲かせます。雌しべは柱頭が6裂し、花弁より短い雄しべは多数あります。
果実は長さ5～8cmの液果で、赤紫色に熟して食用になります。
果実は地上に落ちて根を出し繁殖します。
和名は、団扇形の茎がいくつも連なったサボテンという意味です。
「サボテン」の名前は、ポルトガル語の石鹸を表わすサボン(液汁が石鹸として用いられたとこから)と、手(手のひらに似ているサボテンがあることから)に由来します。
寄生するエンジムシ（カイガラムシの一種）から採れる色素のコチニール（Cochineal）は、古代インカ帝国や、中南米で臙脂色（赤）の染料として用いられました。
茎を摩り下ろして、風邪の咳止めや解熱薬として利用します。
果実や茎をピクルス漬にして、沖縄や九州で特産品として加工されています。
メキシコの国章と国旗に描かれているサボテンは、スペイン語でノパル(Nopal)と呼ばれウチワサボテン属に属します。
属名の「Opuntia」は、ラテン語の「opuntis（オープスの）」が語源です。オープス（opus）はサボテンに似た植物が生育したとされるギリシャの地名です。
種小名の「ficus-indica」は、「西印度諸島のイチジク」という意味です。果実の形状に由来します。
撮影場所：東京都葛飾区堀切
撮影場所：東京都大田区南蒲田
撮影場所：横浜市西区平沼