英 名 ： Japanese skullcap
学 名 ： Scutellaria indica
別 名 ： ヒナノシャクシ（雛杓子）
科 名 ： シソ科
属 名 ： タツナミソウ属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 春〜初夏
原産地 ： 日本，朝鮮半島，中国，台湾
撮影場所：横浜市鶴見区･馬場花木園
地下茎は細く短く這います。
株元からよく分枝し、横に広がります。
茎は断面が四角形で赤みを帯び、白い毛が生えています。
葉は長さ1〜3cm、幅1〜3cmの円心形で、両面に柔らかい毛が生え、縁には鋸歯があり、まばらに対生します。
茎頂に長さ3〜8cmの花穂を出し、淡い青紫色の唇形花を日の当たる方向に向かって10数輪咲かせます。
花冠は直径10mmほど、長さ15〜20mmで、筒部が長く、基部で急に曲がって直立します。
上唇は兜状に膨らみ、下唇は3裂し、中央部に泡立つような濃紫色の斑紋があります。
花色はピンク色や白色もあります。
上唇の中に雄しべが4本、雌しべが1本ありますが、隠れていてよく見えません。
雄しべ4本のうち2本が長くなっています。
果実は4分果で、白色から黒褐色に熟します。
果実は、上下の萼が合わさって閉じ、熟すと大きな萼の上唇がとれ、下唇が受皿のように残ります。
和名は、花の咲き方と模様が「泡立つ波」を連想させることに由来します。
海岸近くに多いコバノタツナミ（Scutellaria indica var. parvifolia）は小型で、葉は長さ5〜15mmと小さく、鋸歯が3〜7対と少なく、茎や葉にビロード状の短毛が密生します。
小笠原諸島の父島と兄島のみに自生する小笠原固有のムニンタツナミソウ（無人立浪草：Scutellaria longituba）は、本種の白花によく似て、花筒が非常に長いのが特徴です。
属名の「Scutellaria」は、ギリシャ語の「scutella（小皿）」が語源です。花の付け根の萼に円い附属物があることに由来します。
種小名の「indica」は、「インドの」という意味です。
撮影場所：鎌倉市山ノ内
撮影場所：鎌倉市山ノ内
撮影場所：横浜市神奈川区･幸ヶ谷公園
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園
撮影場所：横浜市鶴見区･馬場花木園
撮影場所：東京都大田区南蒲田