英 名 ： Cat's whiskers
学 名 ： Orthosiphon aristatus
別 名 ： ネコノヒゲ（猫の髭）
科 名 ： シソ科
属 名 ： ネコノヒゲ属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 春～秋
原産地 ： インド，東南アジア，オーストラリア
撮影場所：名古屋市千種区･東山植物園
茎は断面が四角形、赤紫色で、直立し、よく分枝します。
葉は長さ5～8cmの卵形から楕円形で、葉先は鋭く尖り、縁には鋸歯があり、表面はやや波打ち、対生します。
茎先に輪散花序を出し、白色または淡いピンク色の花を咲かせます。
花は2唇形で、放射状に6個の花がつき、多段になって下から上へと咲き上がり、長さ8～12㎝の密穂花序になります。
雄しべは4本で、花糸は白色、葯は赤紫で、上向きに反りかえり、雌しべと共に花冠から長く突き出ます。
果実は長さ1.5～2mmの細長い暗褐色の小堅果です。
和名のクミスクチン（Kumis Kuching）はマレー語で「猫の髭」を意味します。
別名は、長く伸びる雄しべと雌しべが、猫の髭に見えることに因ります。英名もCat's whiskersで、猫の髭です。世界中どこでも同じように見えるようです。
全草に各種ミネラル（mineral）やカリウム（potassium）等を多く含み、乾燥させた葉や茎には利尿作用や血圧降下作用があります。
「クミスクチン茶」はマレーシアやインドネシアで古くから「腎臓のお茶」として親しまれ、日本や欧米では「ジャバ茶」とも呼ばれています。
沖縄県での栽培は長い歴史をもち、今ではウコン（Curcuma longa），グァバ（Psidium guajava）と並んで3大薬草といわれています。
属名の「Orthosiphon」は、ギリシャ語の「ortho（真っ直ぐ）＋siphon（管）」が語源です。花の形に由来します。
種小名の「aristatus」は、「芒（のぎ）のある」という意味です。
撮影場所：横浜市中区･フランス山
撮影場所：横浜市中区･山下公園
撮影場所：東京都大田区南蒲田