英 名 ： Dawn redwood
学 名 ： Metasequoia glyptostroboides
別 名 ： アケボノスギ（曙杉）
別 名 ： ミズスギ（水杉）
科 名 ： ヒノキ科
属 名 ： メタセコイア属
種 類 ： 落葉高木
花 期 ： 冬
原産地 ： 中国
撮影場所：岡山県倉敷市･アイビースクエア
1属1種で、出現してから現在まで、その形態や生態を大きく変えていないことから「生きている化石」と呼ばれています。
1939年（昭和14年）に関西地方の第三紀層の中から常緑樹のセコイア（Sequoia sempervirens）に似た落葉樹の化石が発見され、発見者の三木茂博士（1901～1974）によりメタセコイアと命名されました。
化石は日本各地の第三紀層で発見され、カナダ，シベリア，グリーンランド等、北極周辺の広い範囲で見つかっています。
本種はかつて白亜紀から中新世にかけて北半球に広く分布していましたが、その後絶滅し、化石上の樹木と考えられていました。
その後、1945年（昭和20年）に中国の四川省で現存することが確認されました。
日本には1949年（昭和24年）にアメリカから種子が入り、翌年には中国から100本の苗木が入りました。
樹形は円錐形になり、幹の根元には凹凸があります。
樹皮は赤褐色で、縦に粗く裂けて剥がれます。
葉は長さ2～3㎝、幅1～2㎜の線形で、やわらかく先が尖り、2列対生し、秋になると赤茶色に紅葉します。針葉樹ですが落葉します。
葉の展開前に雄花序が枝から垂れ下がり、長さ5mmほどの楕円形の雄花を下向きに多数咲かせます。
雌花は緑色の長い球形で、短枝の先に1個ずつつきます。
果実は直径1.5cmほどのやや縦長の球果で、秋から冬にかけて結実し、たくさんの広い翼がある種子が地表に落ちます。
別名のアケボノスギは、英名の直訳です。
材としての長所は少なく、新緑の緑が明るく綺麗なことから、主として公園樹や街路樹に使われます。
ラクウショウ（Taxodium distichum）と似ていますが、ラクウショウは葉も枝も互生で、葉色は明るく、球果の形も異なります。
属名の「Metasequoia」は、ギリシャ語の「meta（後に）＋Sequoia（ヒノキ科セコイア属）」が語源です。後にセコイア属と区別した名前です。
種小名の「glyptostroboides」は、「Glyptostrobus（ヒノキ科スイショウ属）に似た」という意味です。
撮影場所：横浜市中区･山下公園世界の広場
撮影場所：横浜市金沢区･富岡八幡公園
撮影場所：横浜市南区･横浜市こども植物園
撮影場所：横浜市西区･高島中央公園
撮影場所：横浜市西区･高島中央公園
撮影場所：横浜市中区･山下公園世界の広場
撮影場所：横浜市金沢区･富岡八幡公園