英 名 ： Robert geranium，Herb Robert
学 名 ： Geranium robertianum
別 名 ： シオヤキソウ（塩焼草）
科 名 ： フウロソウ科
属 名 ： フウロソウ属
種 類 ： 一年草～越年草
花 期 ： 春～夏
原産地 ： 日本，北半球の温帯，南アメリカ
撮影場所：横浜市西区浅間町
日本では滋賀県の伊吹山，岐阜県，三重県，徳島県の剣山等に分布します。
日本に自生するものは遺存的に残っていると考えられています。
茎や葉には細かな毛が生えています。
茎は赤色を帯び直立し、節がやや膨らみ、上部で分枝します。
葉は長さ5～15cm、幅5cmほどで3全裂し、小葉はさらに深裂し、先端に点状の突起があり、対生します。
花期の終わりに綺麗に紅葉します。
葉腋から長さ1～2cmの細長い花柄を出し、小花柄は長さ3～8㎜で、先に直径15～20mmのピンクの5弁花を1～2輪ずつ咲かせます。
花柄や萼片には毛が生え、花弁には濃い紫色の筋が2本入ります。
雄しべは5本で、葯は赤，薄いピンク，黄色の3種があり、雌しべは1本です。
果実は長さ2cmほどの朔果で、表面に隆起した皴があり、嘴は長さ6～7㎜で無毛です。
和名は、フウロソウの仲間で、花がごく小型であるため「姫」の名が付きました。
フウロソウの名前は、フウロソウ科フウロソウ属の植物の総称です。
別名のシオヤキソウは、全草に塩を焼いたような臭気があることに由来します。
英名のHerb Robertは、ノルマンディー公ロバート（Robert II：1054頃～1134）に因むとか、11世紀フランスの聖職者・聖ロベルト（St. Robert）が本種を使って治療したので自分の名前をつけた等の説があります。
岐阜県立自然公園条例により、伊吹県立自然公園の特別地域内において採取禁止対象の植物の指定を受けています。
昔から「医者泣かせ」の秘薬（薬草）として用いられてきました。
成分にトリプターゼ（tryptase）を抑制する作用があることが確認され、健康肌化粧品に利用されています。
中国やヨーロッパでは、全草が民間薬として用いられています。
属名の「Geranium」は、ギリシャ語の「geranos（鶴）」が語源です。長い嘴状の果実を鶴の嘴に譬えたものです。
種小名の「robertianum」は、薬草としての効能を発見した11世紀フランスの聖職者・聖ロベルト（St. Robert）の名前に因みます。
撮影場所：東京都大田区東六郷
撮影場所：横浜市西区浅間町
撮影場所：鎌倉市山ノ内
撮影場所：東京都大田区東六郷