英 名 ： Japanese pachysandra
学 名 ： Pachysandra terminalis
別 名 ： キチジソウ（吉事草）
別 名 ： キチニチソウ（吉日草）
科 名 ： ツゲ科
属 名 ： フッキソウ属
種 類 ： 常緑小低木
花 期 ： 春（実期：初秋）
原産地 ： 日本，中国
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園
名前も見た目も草ですが、れっきとした木本です。
茎はやや太く、下部は地面を這い、根茎のようになり、上部は直立します。
葉は長さ5～10㎝、幅2～4㎝の光沢がある卵状楕円形で、質は厚く、表面には艶があり、粗い鋸歯があり、輪生状に互生します。
茎頂に長さ2～4cmの穂状花序を出し、上部に雄花、下部に雌花をつけます。
雄花は花序の上部に15個以上密につき、花弁がなく4個の広卵形の緑色の萼片と小さな苞があり、雄しべ4本、花糸は太く白色で葯は紫褐色です。
雌花は花序の下部に4～6個つき、花柱は白色で2裂します。
果実は直径5～6㎜の球形の核果で、2個の花柱が残り、乳白色の半透明で、宝石のように熟します。
和名は、常緑で株が繁茂する様子から「富」が増すとみなし、稀に見る果実を、宝石（貴金属）に見立てたようです。
アイヌ民族では、全草を乾燥して胃腸薬として用います。
中国では全草を「雪山林」と称し、月経過多，リウマチ，消炎解毒用として用います。
漢方では乾燥した熟果に強壮の効能があるとされています。
属名の「Pachysandra」は、ギリシャ語の「pachys（太い）＋ andros（雄しべ）」が語源です。雄しべの花糸が太いことに由来します。
種小名の「terminalis」は、「茎先に生える」という意味です。
撮影場所：東京都調布市･神代植物公園
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園
撮影場所：横浜市神奈川区･三ツ沢公園