英 名 ： Foxglove，Fairy caps
学 名 ： Digitalis purpurea
別 名 ： きつねのてぶくろ（狐の手袋）
科 名 ： オオバコ科
属 名 ： キツネノテブクロ属
種 類 ： 二年草
花 期 ： 晩春～夏（実期：夏～秋）
原産地 ： ヨーロッパ
撮影場所：横浜市南区･横浜市こども植物園
日本には1879年（明治12年）に薬用と園芸目的で渡来しました。
全草に灰白色の腺毛が生えます。
茎は直立し、分枝しません。
葉は、根生葉と茎生葉があり、発芽した１年目は、長さ15～25㎝の卵形で、長い葉柄がある根生葉だけが叢生します。
茎生葉は、卵状皮針形で、柄が短いか無柄で、互生し、表面は緑色の縮緬状の皺があり、裏面は灰白色の綿毛が密生します。
茎先に長さ40～50cmの穂状の総状花序を出し、直径4～5cm、長さ3～7cmの紅紫色の釣鐘形の花を花穂の片側に偏り下から順に下向きに多数咲かせます。
花冠は2唇形で、花筒は膨らみ、内側には白い縁取りのある暗い紫色の斑点があり、長毛があります。
雄しべは4本で、内2本が長い2強雄しべです。
雌しべは1本で、花柱は2裂します。
果実は長さ1.5cmほどの広卵形の朔果です。
和名は、属名の英語読みです。
英名のFoxgloveは、妖精が休息場を動き回る狐に困って、足音を消す為に本種の花を履かせたという伝承に因ります。
別名は、英名の直訳です。
一般的にジギタリスというと、本種を指しますが、他種や園芸品種もあり、花色も豊富です。
全草が有毒で、ステロイド配糖体（Steroid Glycosides）の一種であるジギトキシン（digitoxin）やギトキシン（gitoxin）を含有し、心収縮力増強作用がある劇物です。
昔から、薬草として強心剤に用いられます。
日本薬局方に初版から収載されていましたが、現在は削除され、1979年（昭和54）に薬用としての栽培は中止されました。
属名の「Digitalis」は、ラテン語の「digitus（手袋）」が語源です。筒状の花冠が「人または妖精の手袋」といわれていたことに由来します。
因みにデジタル（digital）の語源も同じラテン語の「digitus」であり、数を指で数えるところから離散的な数を意味するようになりました。
種小名の「purpurea」は、「紫色の」という意味です。
撮影場所：横浜市中区･港の見える丘公園
撮影場所：横浜市中区･アメリカ山公園
（ヘレンオブトロイ）
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：横浜市中区･港の見える丘公園
撮影場所：横浜市南区･横浜市こども植物園
撮影場所：横浜市中区･
港の見える丘公園
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
撮影場所：東京都中央区･トリトンスクエア
撮影場所：横浜市中区･アメリカ山公園
（ヘレンオブトロイ）