英 名 ： Scarlet bottlebrush
学 名 ： Callistemon speciosus
別 名 ： キンポウジュ（錦宝樹）
別 名 ： カリステモン
科 名 ： フトモモ科
属 名 ： ブラシノキ属
種 類 ： 常緑低木
花 期 ： 晩春〜初夏
原産地 ： オーストラリア
撮影場所：横浜市中区･ブラフ18番館
乾燥地に生育する樹高3〜8mの常緑低木です。
日本には明治時代の中頃に渡来しました。
球形の樹冠で、枝が垂れ下がります。
樹皮は灰褐色で、繊維状で硬く、縦に細長く裂け目が入ります。
葉は長さ5〜10cm、幅5〜15mmの硬い革質の披針形で、互生します。
前年枝の枝先に長さ5〜10cm、直径5〜8cmの円筒形の穂状花序をつけます。
穂状花序には花が20〜120個付きブラシのように見えます。
5枚の花弁や5枚の萼片は開花後すぐに落ちてしまいます。見たことがありません。
真っ赤なブラシの毛に見えるものは、長さ2〜3cmの雄しべの花糸で、葯は金粉がついたように輝きます。
雄しべの花糸の基部は合着して5束になり、1束に6〜15本つきます。
雄しべより長い雌しべが1本あります。
花は昆虫が来訪してくれればよいわけで、花弁が美しい必要はなく、本種の場合は、雄しべの花糸が紅色で虫を引きつける役割を担っています。
花色が白いものもあります。
果実は直径6〜9mmの灰褐色の朔果で、枝に巻きつくようにつき、5年以上の長い間枝についたままになって、ずっと発芽能力を持ち続けます。
和名のブラシノキは、花序が瓶洗いのブラシに見えることに由来します。
別名のキンポウジュは、雄しべの葯が金粉がついたように輝くことに由来します。
次のような近縁種、およびその園芸品種が多数あり、種類の同定が非常に難しいです。
● Callistemon speciosus：ブラシノキ（刷子の木）
● Callistemon citrinus：キンポウジュ（錦宝樹）
● Callistemon salignus：シロバナブラシノキ（白花刷子の木）
● Callistemon viminallis：シダレハナマキ（枝垂れ花槙）
● Callistemon rigidus：マキバブラシノキ（槙葉ブラシの木）
属名の「Callistemon」は、ギリシャ語の「kallos（美しい）＋stemon（雄しべ）」が語源です。雄しべが目立つ花を表しています。
種小名の「speciosus」は、「華やかな」という意味です。
撮影場所：横浜市西区平沼
撮影場所：東京都中央区･トリトンスクエア
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
（カリステモン・フォルモスス）
撮影場所：横浜市神奈川区･神奈川公園
撮影場所：横浜市神奈川区･神奈川公園
撮影場所：横浜市神奈川区･神奈川公園
撮影場所：横浜市中区･臨港パーク
撮影場所：横浜市神奈川区金港町
撮影場所：横浜市中区･
港の見える丘公園
撮影場所：横浜市中区本牧和田
撮影場所：横浜市中区本牧和田
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ
（カリステモン・フォルモスス）