英 名 ： Bougainvillea
学 名 ： Bougainvillea spectabilis
別 名 ： ココノエカズラ（九重葛）
科 名 ： オシロイバナ科
属 名 ： イカダカズラ属
種 類 ： 半蔓性常緑低木
花 期 ： 夏〜秋
原産地 ： 南アメリカ
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・サンデリアーナ）
現在栽培されている多くの品種は3つの原種、Bougainvillea spectabilis，Bougainvillea glabra，Bougainvillea peruvianaやglabraとperuvianaの雑種Bougainvillea×buttiana等の交雑種や枝変わりが起源とされます。
日当たりのよい、気温が高い乾燥した低地で生育する樹高1〜5mの半蔓性常緑低木です。
日本には明治時代中期に渡来しました。
枝には刺があって長く伸び、熱帯の野外なら、高さ10ｍを超える他の木の樹冠を覆ってしまいます。
葉は長さ7〜10cm、幅6cmほどの卵形で、光沢があり、裏面に毛が密生し、互生します。
花弁に見えるものは葉が変化した長さ5〜6cmの総苞片で、通常3枚の総苞片が一組になります。 1枚の総苞片に花は一つで、総苞片中央部の脈上に長さ1〜2cmの細長い筒状の萼があり、先端が5裂します。
萼の内部には雌しべが1本、雄しべが8本あります。
総苞片の形や大きさは様々で、先が鋭角に尖ったもの、楕円形、縁が内側にカールするもの等があります。
総苞片の色は赤，白，ピンク，マゼンタ，紫，橙，黄，白に赤い脈が入るもの，白に紫のぼかしがはいるもの、白にピンクのグラデーションがかかるもの等、非常に多彩です。
果実は5稜をもつ痩果です。
インドのアーユルヴェーダ（インド大陸の伝統的医学）では、本種の葉に含まれるピニトール（pinitol）が糖尿病に効果があるとされ、民間療法に用いられていました。
ハワイには19世紀初頭、紫色の本種が初めて移入されましたが、様々な栽培品種が生み出されて人気に火がついたのは1960年代になってからです。
ハワイでは紫色のBougainvillea spectabilisと、赤色のBougainvillea glabrasが一般的で、他に多くの交配種と栽培品種があります。
属名の「Bougainvillea」は、1768年にブラジルのリオデジャネイロで濃い紫色のBougainvillea spectabilisを発見したフランスのルイ15世（Louis XV：1710-1774）が派遣した調査艦の艦長Louis Antoine de Bougainville（1729-1811）の名前に因みます。
種小名の「spectabilis」は、「素晴らしい」という意味です。
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・サンデリアーナ）
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・サンデリアーナ）
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・レインボー・
ピンク・ゴールド）
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・レインボー・
ピンク・ゴールド）
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・サンデリアーナ・
ホワイト）
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・マニラ・レッド）
撮影場所：鎌倉市･大船ﾌﾗﾜｰｾﾝﾀｰ温室
（ブーゲンビリア・サンディエゴ・レッド）