英 名 ： Zhe bei mu
学 名 ： Fritillaria verticillata var. thunbergii
別 名 ： アミガサユリ（編笠百合）
科 名 ： ユリ科
属 名 ： バイモ属
種 類 ： 多年草
花 期 ： 春
原産地 ： 中国
撮影場所：東京都港区･自然教育園
日本には江戸時代に薬用植物として渡来しました。
鱗茎は2～3個の鱗片からなり、直径1.5～3㎝の卵形～球形です。
根際から生える葉は無柄の線状披針形で3～5輪生します。
茎の上部につく葉は長さ7～11㎝、幅1～2.5㎝の細い線状で、互生し、先端は細長く伸びて、他の草などに巻きつきます。
上部の葉腋に直径3～4cmの鐘形をした淡い緑白色の花を1輪ずつ下向きに咲かせます。
花の内側には、紫色の網目模様があります。
花被片は6枚で、雄しべは6本、雌しべは短く、花柱は3裂します。
果実は六角柱状の朔果です。
花後はすぐに地上部が枯れて、長い休眠に入ります。
和名は、漢名を音読したもので、白い鱗茎の形が二枚貝を思わせることに因ります。
別名のアミガサユリは、花の内側の網目模様に因みます。
同属に日本にも自生するクロユリ（Fritillaria camtschatcensis）があります。
鱗茎には、アルカロイド（alkaloid）のペイミン（peimine），ペイミニン（peiminine）等が含まれ、生薬で「貝母」といい、鎮咳や去痰、排膿の薬とされます。
属名の「Fritillaria」は、ラテン語の「fritillus（サイコロを入れる筒）」が語源です。筒状をした花の形に由来します。
種小名の「verticillata」は、「輪生の」という意味です。
変種名の「thunbergii」は、スウェーデンの植物学者で日本の植物学の基礎を作ったCarl Peter Thunberg（1743-1828）の名前に因みます。
撮影場所：東京都港区･自然教育園
撮影場所：東京都文京区･
東大小石川植物園
撮影場所：横浜市鶴見区･三ッ池公園
撮影場所：東京都港区･自然教育園
（上部の葉）
撮影場所：東京都港区･自然教育園
（下部の葉）